300億円を配った後に、「Payトク!!!」が始まるね。
そうだね。ちょっと寂しい内容だけど、今までが良すぎたのかな・・・
LINE Payは、「祝・令和」で300億円を配った直後に、6月1日から9日間「Payトク!!!」キャンペーンをします。
15%の還元をするのは、前回と同じですが、前回対象だった、LINE Payカードの支払いは還元対象ではありません。
「改悪」とも言われかねないのに、これが何を意味するのか、まとめてみました。
スマホ決済の「キャンペーンの流れ」が意味するもの
PayPayが、2度共「100億円、あげちゃう!」キャンペーンを早期終了しました。
その後、LINE Payが「Payトク」キャンペーンを毎月末に開催していましたが、2019年5月末には行いませんでした。
[https://9r-pay.com/canpain-20/#toc1]
2019年6月1日から「Payトク!!!」を行う発表をしましたが、範囲が狭くなり「改悪」の声が早くも上がっていますが、そうなのでしょうか?
「Payトク!!!」の概要
2019年6月1日からのキャンペーンは「Payトク!!!」という名称のようです。「!!!」に意味はあるのでしょうか?
まずは、現時点で分かる概要です。
LINEのトークで「LINE Payのお問い合わせ」で聞いてみました。
期間 | 2019年6月1日(土)~6月9日(日) |
---|---|
還元時期 | 8月初旬 |
還元先 | LINE Payボーナス(従来は「残高」) |
還元割合 | 15% |
還元上限金額 | 5000円分(専用アプリの利用で1万円にアップ) |
還元対象の支払い法 |
「LINE Payカード」は対象外 |
期間
これまで月末でしたが今回は月初です。期間は9日間で、短めです。
還元先
還元は、LINE Payボーナスです。
以下のような制限があります。
- 現金化できない
- LINE Payカードでは使えない
- 送金の優先度が低い
コード決済やオンライン支払で、使うしかないといった感じです。
還元率
前回の「Payトク」に続き、15%です。
相変わらず「実質20%」とか言っていますが、「マイカラー」や「コード支払い推進」を合わせてのことなので、苦しいですね。
還元対象の支払い方法
還元対象から「LINE Payカード」が無くなったのが悪い意味で大きいです。
Amazonギフト券やsuicaへのチャージが、還元対象でなくなりました。
PayPayとの比較
6月1日からは、PayPayが「ワクワクペイペイ」と称して、ドラッグストアで20%還元をします。
それと比べると「Payトク!!!」は15%還元のため、見劣りします。
「LINE Payカード」が対象外なので、ドラッグストアでの買い物はPayPayでするでしょう。
家電量販店やコンビニなら、LINE Payを優先して使うでしょう。
20%還元は「異常」
考えてみてください。20%還元をやり続けるのは「異常」です。それを「普通」と思ってしまうのは危険です。
現金だと還元はゼロ、クレジットカードを使っても1%還元です。
20%も異常だし、15%でも相当に良いことが分かります。
提供者が還元する理由
提供者が還元する理由を考えてみましょう。
営利企業がリターンもないのに、還元する理由はありません。
「スマホ決済を進め、ユーザー獲得する」これが理由です。
ユーザーを獲得できれば、手数料収入も得られます。購買データの蓄積もできます。
詳しくは別記事にしますが、「ユーザーの獲得」これが理由です
ユーザーを増やすために、お金を使ってキャンペーンをやっているのです。だから、ユーザーが集まれば還元は少なくなります。
先行者利益
このブログを読んでいる人は賢明な方ばかりなので「先行者利益」という言葉は御存知でしょう。
かんたんに言うと「早く始めた人が得をする」ということです。
必ずしも全てのことで「先行者利益」が得られるとは限りませんが、ある程度のリスクをとることで、利益は得られます。
「石橋を叩いて渡る」ばかりでは利益は得られません。
残存者利益
一方で「残存者利益」という言葉もあります。
皆が撤退してゆくなかで、最後まで残っていれば利益が得られます。
ですが、これで得られる利益は少ないです。
廃れ行く市場にしがみついているので、残った少数の需要が、いつなくなってしまうかもしれません。
現金で払うと「100%プラス税」
キャッシュレスでなく現金で払うと想像しましょう。
108円を払います。
これが、15%還元だと
15円の差が出ます。
100円の買い物だと、たかが15円ですが、1万円の買い物をしたら100倍なので、1500円の差になります。
こうなると無視できません。
これまでが「異常」
20%還元だったり、カード払いもキャンペーン対象になったり、当たり前ではなかったのです。
「異常」だったのです。スマホ決済を導入したからと言って、いきなり20%のコストは削減できないでしょう。
それでもスマホ決済を進めるのには、一時的に還元して損失が出ても、長い目で見ると必ず利益が出ると読んでのことです。
キャンペーンへの向き合い方
「異常」に慣れてしまうと、「異常」が「異常」と分からなくなります。
LINE Payの「Payトク」キャンペーンは、このように変わって来ています。
- 残高還元率が、20%から15%になった
- LINE Payカードでの決済が対象外になる
- 残高で還元されていたものが、LINE Payボーナスでの還元になる
もともと、1%の還元があっただけでも嬉しかったのに、15%還元は大変喜ばしいことです。
20%還元や対象が広かったのと比べると、途端に「損した」と思ってしまうのです。
この先のキャンペーン
色んな節目でキャンぺーンはされるでしょう。
ですが、どのキャンペンでも、劣化して行くことでしょう。
対象範囲を狭め、還元率は引き下げられるに違いありません。(私の予想です)
ユーザー獲得のためやっていたキャンペーンは、ユーザーが増えれば、もうする必要はありません。
推進に賭けるコストは縮小する
では、どうするか。
ことキャッシュレスについては、早く始めて先行者利益を得ましょう。
今後、キャッシュレスは当たり前になり、キャンペーンは劣化するばかりです。
キャッシュレスは現金よりコストがかからず、移行は進むでしょう。最初は移行推進のために、コストをかけます。
しかし、皆が当たり前に使うようになったら、もう、利用を推進しなくても良いので、推進にコストを賭けません。すなわち、ユーザーにとってうまみは無くなります。
インフラ化して、当たり前になるとはそういうことです。
電子決済はインフラ化へ
原始時代には、電気もガスも水道もお金もありませんでした。物々交換が現金に移行したように、電子マネー・キャッシュレスへ確実に移行します。
ただ、現金より電子マネーの方がコストはかからないので、その分の還元は定常的に続くでしょう。
現状、クレジットカードだと1%程度です。スマホ決済関連だと3%程度と予想します。
まとめ
キャンペーンは、どんどん「劣化」します。それは「多くの人が使う」という流れの結果です。
だから、早く始めて先行者利益を得ると共に、これからのキャンペーンを活用しましょう。
今回の「Payトク!!!」なら、インターネットでの決済「オンライン払い」ならビックカメラやジョーシンも対象です。「オンライン払い」を有効に使うと良いです。
後、クーポンも活用すると良いですね。
「オンライン払い」を活用しよう
[https://9r-pay.com/online/]