令和3年1月26日、NHKのクローズアップ現代+で「コロナ禍・マネーに何が?
“スマホマネー革命”」という番組が放送されました。
出典【NHK公式サイト】
その中では、主に3つの“スマホマネー革命”が紹介されていました。
キーワードは「脱対面」です。
LINEポケットマネーは【スマホマネー革命】の中心
最初に紹介されたのは、LINEポケットマネーの事例でした。
LINEポケットマネーで窮地を脱する
LINEポケットマネーにより、自営業者のシングルマザーが収入減の窮地を乗り切った体験が語られました。
政府のコロナ対策支援「持続化給付金」では審査に通らず、いつも使っているスマホだけでお金を借りられることを知り利用してみました。
30万円の融資を得られることができ
「今月、ご飯が食べられる。生き残れる、という気持ち」
と語っていました。
転売で生計を立てていた彼女は、2ヶ月後には完済したということです。
「カギ」は行動分析による独自審査
通常の審査は、年齢や性別、職業や勤続年数・収入、家族構成や住宅の種類でしたが、それに加えてトークのやり取りの行動分析例が示されていました。
紹介されているものとしては、LINEのトークに以下のような人は信用度が高い、とされていました
- トークの返信頻度が多い
- 同じ友達と長く付き合っている
- 40代の人が、10代20代の人とメッセージを多く受け取っている
トークの中身は見ず、ユーザに同意をえて、ユーザーの属性から傾向を分析したものです。
その結果、独自に個別に金利を設定し、延滞率も通常程度に抑えられている、ということです。
政府も借金を推進してる
生活に必要なお金が不足して、必要に迫られて仕方なく借りて急場をしのいだのですが、政府としても「借金」を勧めています。
「定額給付金」でなく「緊急小口支援」で対応する、と菅総理も語っています。
出典【Yohooニュース】
日本国政府が「支給より借金を」と打ち出していますから、貸金業者が優遇されるのは当然でしょう。
良いか悪いかは別として、そのような流れになっているのは事実です。
スマホで「ポイント投資」加速
QRコード決済の普及で、自然とポイントが貯まりやすくなっています。
そのポイントをスマホで投資する流れも強くなっています。
ポイント&定額で心理的障壁の低さ
ポイントだから、現金と違い心理的障壁も少ないですし、100円程度から投資でき、売買手数料も無料か格安になっています。
スマホ投資の口座開設数も2倍に増えている、ということです。
一人あたりの投資金額は少ないですが、多くの人が利用するため、合計すると大きな投資金額が動くことになっています。
ゲームのように楽しみながら
ゲーミフィケーション~ゲームのように楽しみながら投資できるのも良い点であり、一方でハイリスクな投資が多い点の指摘もありました。
日本人は、義務教育では投資について教えられることはほぼなく、収入は貯金するのが一般的でした。
コロナ禍にありながら株価が上がり、手にしたポイントをゲーム感覚で投資しながら、投資を勉強をする流れになっています。
事業の融資をスマホで受ける
従来からクラウドファンディングはありましたが、コロナ禍で事業の融資をスマホで受けるのが普通にできるようになっています。
先に挙げた株価の高騰もあるように、コロナ禍であっても伸びる事業はあり、そこに投資しようという流れにより、事業を起こしたい側も恩恵を受けています。
6分で4百万円の資金を調達
サイト上の情報だけで、6分で4百万円の資金を調達した例も紹介されていました
130を超える企業が資金調達に成功しています。
一方で、投資した事業が頓挫(倒産・解散)し、投資金を失う例もあります。
まとめ
いつも手にするスマートホンアプリから、融資も投資もできるようになっています。
外国人観光客の利便性を高め、日本国内での利用拡大を目指したスマホ決済でした。
しかし、コロナ禍により東京オリンピックは延期され、海外との往来を控える流れになり、思惑は外れてしまいました。
一方で、接触を避けたく「現金を触りたくない」という意識が高まり、キャッシュレスの利用が増えています。
急場を凌いで生活が維持でき、貯まったポイントも活用できる「スマホマネー革命」は、まだ始まったばかりです。
コロナ禍により外出を控える流れ、在宅